遠征2日目。花冷えなこの週末、やはり温まりたいということで温泉を目指す。
今回白羽の矢が立ったのは湯村温泉。
関西で行ったことのない、数少ない大きめの温泉地だった。
ただここは兵庫の山奥にあるのでアクセスが大変不便。
早朝から行動しなければ昼までにつけないということで、電車の時間を調べて乗り継ぎが上手くいくように出発したんだけど、なかなか思い通りに事は進まない。
途中でトイレに行きたくなり下車。これが原因で予定の特急を乗り過ごした。
仕方ないので新幹線で姫路まで行き、その特急に追い付いたけれど、余分な資金を使ってしまったよ。
湯村温泉には大阪を拠点とすると、城崎温泉経由で行く方法と、鳥取経由で行く方法がある。
今回は鳥取経由を選択。まさかこう短い期間でまた鳥取駅に来るとは思いもよらなかったよ。
考えてみれば湯村温泉、立地場所が微妙だな。
城崎経由ならメジャーな城崎温泉に行きたいだろうし、鳥取経由なら皆生や三朝の方が近い。
よほどの目的がなければ行きづらい場所である。
鳥取からは一両編成の超ローカルな電車で山陰線をさかのぼる。
のんびりした旅にはこういうローカルな各駅停車もオツなもんだよね。
終点の浜坂駅からは今度はバスで30分。
こうして3時間以上かけてたどり着いた湯村温泉。
この面倒さだけにあまり人はいないだろうと思いきや、結構観光客で賑わっていたのが驚いた。
あまりメジャーじゃないと思っていたけど、意外に人気ある場所なんだな。
まずは何はともあれ入浴。
今回立ち寄り湯をさせていただいたのは、この温泉地でもっとも由緒ある井筒屋さん。
残念ながら混雑していて昼食付きプランは却下されたけど、入浴は1000円で可能だった。
そしてなんと風呂場に客は私だけという貸切状態を味わうことができた。
温泉を一人で使う贅沢さ、そして温泉の心地よさに酔いしれた。
最高のお湯だったよ、ありがとう。苦労してここまで来てよかったよ~。
昼食をはさんで、もう一か所で入浴。
今度は共同浴場の薬師湯。
ここは共同浴場だけあって400円の安さだけど、設備もそれなり。
地元の人や家族連れでにぎわっており、のんびり湯船に浸かるような雰囲気じゃない。
アッサリと上がった私に、地元の人と思しきおっちゃんが、「兄ちゃん烏の行水やの~」と声をかけてきたが軽くいなしておいた。
帰りは高速バスが宿泊地の三ノ宮に出ていることを知り、それに乗ることにした。
これも3時間ちょっと。
でも料金の安さや乗り継ぎの面倒さがないことを思えば、来る時もバスの方が良かったかもしれないね。
まぁ電車は電車で景色を楽しめるからいいんだけど。
湯村温泉データ
温度:98℃
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸泉(低張性、弱アルカリ性高温泉)