Wonderful Days 2nd season

面白き 事もなき世を 面白く

普通自動二輪免許取得への道~15日目 運命の卒業検定

ゴールデンウィークの開始とともに始めた二輪免許教習、今日がいよいよ卒業検定です。
緊張感からか朝は6時前に目が覚めてしまいました(;^_^A
集合時間は9時なので、今までの教習内容や今日の流れをザっと頭の中で復習する時間はタップリありました。
むしろ時間がありすぎて逆に緊張感が増すという・・・。

教習所には8時20分くらいに到着。
受付を済ませると、私の名前のところに受験番号「1」の数字が。
おいおい、まさかのトップバッターですかい。
自動車の卒検の時もトップバッターだったんだけど、一番最初ってのはますます緊張するなぁ。
まずは他人の様子を見て2番目くらい・・・ってのが理想だったからねぇ。
まぁ一番最後とかよりはマシか。むしろ早く楽になれていいかな。

9時を回ったところで二輪免許の卒検を受ける人が呼ばれた。
本日は私の他に4名、男性3人、女性1人の計5名が二輪の卒検を受ける。
そのうち大型は男性2名だった。
そしてライダーハウスに移動して説明を受けると、まずは大型の1番からスタートし、次に普通の1番がスタートという流れらしく、普通の1番手である私は実質2番目のスタートという事だった。
少しホッとする。だけどまぁ大型とは多少コースが違うので結局1番目なのには変わりないのかな。
ちなみに今日の検定はBコースを走るとのこと。正直どちらでも良かったので、フーンって感じ。
ただ、昨日はないと書いたけど、この教習所でもスタート後100メートルは無採点区間らしく、この短い間でバイクの調子を掴んだり緊張をほぐすのに充てられる。素直にありがたい。

そして運命の検定が始まった。
まずは大型1番手が発進。
と、その人はミラー調節をしないまま行ってしまった。
そんなことわかってるはずなのに、やっぱり緊張するよなぁと思わずにはいられなかった。
そして私の番。
前の人がそんなだったので、私はもう大げさに後方確認やらミラー調節やらをしてやりましたよ(苦笑)。

まずは流し走行。卒検で使われるバイクだけに乗り心地は最高。
ギアの入りも、ブレーキも上々だ。
今日は車の修了検定も同時にやっていたので、仮免前のヘタっぴども(失敬)がウロウロしているのでそれには注意しようと思った。

最初の課題はクランク。
右折開始の合図ヨシ、ミラー確認、目視確認ヨシ。
ギアを1速に落として、いざ突入。
ポイントを頭の中でおさらいする。クランクはライン取りとリアブレーキが鍵・・・。
そしてゆっくり、だけどふらつくことなく突破。まずはOK。

続いて踏切。
一時停止、左右確認よーし、踏切内ではエンストしない、ギアも変えない・・・よーし。

そこから右折して信号のある交差点へ。
その先には最大の難関ともいえるスラローム一本橋が待ち受けている。
ヘマすればここで検定終了ってこともあるので、タイムは気にせずとにかく慎重に、慎重に・・・。

スラローム
これもライン取りが命。
パイロンは見ないでタイヤ痕をたどる。
倒す、アクセル、リアブレ、起こす・・・をリズムよく。
個人的に一番の課題だったので、ここは無難を通り越して、タイム完全無視の超安全策で突破した。

一本橋
これは上る瞬間だけに全集中力を注ぐ。乗ってしまえばこっちのもん。
バイクを真正面に止めることが突破への近道。
無難、無難で、あまり引っ張りすぎることなく通過完了。
よし、この2つを終えればあとは安全牌だけ。一発アウトの危険性は限りなく減った。
少しだけ安心し、だけど再び気を引き締めて急制動へと向かう。

その急制動
始まる前の説明では「タイヤをロックさせることなく停車してください」と言われた。
リアくらいええやん、って思ってたけど、ロックしちゃうと減点なんだね。
まぁ急制動は苦手じゃないのでそれならそれでキッチリやろう。
ポイントは早めに40キロを突破させて、目標のパイロン手前からエンジンブレーキを利かせること。
あとはブレーキをかけるタイミングが早くなり過ぎないこと。
それに気を付ければ余裕でした。減点対象ではないとはいえ、エンストもさせなかったのは良かったと思います。

続いてS字(8の字)。
これは特に何もありません。普通に通過。
車が来ないことを確認してコースに復帰。

そして最後の課題、坂道発進です。
坂道発進に関しては、一番最初の教習時から一度もミスがなかったので、この時点ですでに心にはゆとりがありました。
リアブレーキを踏んだまま半クラッチ。手応えがあったらリアを放し、しばらくは半クラを維持したまま発進、これでOK。
後は発着点まで戻るだけです。
勝って兜の緒を締めよ、最後まで油断はしないことです。
すると、最後の外周ではなんと邪魔な車が一切いないというヴィクトリーロードが開けているではありませんか。
これは天がくれたご褒美。
これまでの教習の日々を思い出しながら、すっかり慣れ親しんだCB400SFの乗り心地を堪能する時間に充てます。
車がいない場合、この区間は40キロの指定速度区間なので、狭い狭い教習所内では急制動以外滅多に出さない40キロでかっ飛ばし、しかしカーブ手前ではきちんと減速してギアも落として発着点へと戻りました。

きちんとパイロンの脇に停車し、降車の儀式を滞りなく済ませて下車。
最後の最後で転倒しましたなんてことがないように慎重にサイドスタンドを払いハンドルロック。
終わりましたの合図を管制塔に高々と掲げ、私の卒検は終了しました。
一発アウトなくやりきった安堵感で思わずよろけそうになりました。
口の中はカラカラに乾いており、久々に味わった緊張感に今更ながらに武者震いが来ました。

ライダーハウスに戻り、他の教習生が戻ってくるのを待ちます。
その時間の長かったこと。蛇の生殺しとはああいった時間なのでしょう。
正直、ミスはいくつかありました。
信号待ちからの発進でまさかのエンストかましました。スマートな発進など意識せず、もっと吹かせばよかったか・・・。
でもエンストは1回目は減点対象じゃない的な事がどこかに書いてあったので、大きなマイナスにはなってないはずです。
あとはウィンカーの消し忘れが1回あったのと、1度だけ右足を着いちゃったことくらいかな・・・。
100点からの原点で、70点以上残ってれば合格なわけですから、その程度のミスなら十分大丈夫だと思いましたが、それでも結果が出るまでは気が気じゃありませんでしたね。

最後の検定者(唯一いた若い女性)の検定が長引いてるらしく、他の検定終わりの男性4名は先に本館に戻ります。
その時その女性の検定を受けている姿を見たけど、とにかく慎重すぎるくらい慎重にゆっくりと走っていましたね。
これでは時間がかかるわけです。まぁ検定はタイムアタックじゃないので自分の納得いく走りをすればいいんですが。

それから蛇の生殺しタイムは続き15分後、ようやく受験者が教室へと呼ばれ合格発表の時を迎えました。
合否発表する教官はまず、受かった人はこのまま卒業式へ、落ちちゃった人は技能の再履修の受付に行くようにと言いました。
この言葉の意味するところは落ちた人もいるってことです。
さぁいよいよ心臓はバクバク。
まずは大型の発表から。アッサリ、「2名とも合格です」だそうです。おめでとー。
続いて我らの普通自動二輪


「合格者は・・・1番と2番!」



キター!
卒検一発合格、ストレート卒業、いただきましたぁっ!!

 

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大丈夫だとは思っていたけど、本当に心の底から安堵しましたね。
この年になって来ると、人から試される機会って少なくなってくると思うんですよ。
だから久々に味わった退路のない緊張感と、そこから解放された安堵感はたまらないものがありましたね。
入校して1か月とちょっと。
予約がスムーズに取れなくて思いのほか長引いちゃったけど、それでも一度も滞ることなく卒業できたことは大きな自信です。
だってほんの少し前までは、原付スクーターすら乗れる気がしなかった私なんですから。
アラフォーになってから新しいことにチャレンジしても、なんとかなるものなのだなぁ・・・。

ちなみに唯一の不合格者は例の検定が長引いていた女性でした。
きっとあれだけ長引いたってことは何かしら大きなミスがあったんだと思われます。
彼女は泣いていました。気持ちはわかります。
でも、今日流した悔し涙も、きっと次は歓喜の涙に変わりますよ。いや、変えてください!
この喜びを絶対に味わうんです。頑張れ!

そして合格者だけ残り、最後の儀式である卒業式へと入りました。
これから免許センターまで併記に行かなきゃなのでその説明と、簡単なアンケートを書かされました。
アンケート内容に「良かった教官、悪かった教官」って項目があったので、良かった教官に例のドS教官の名前を書いておきました。
理由は厳しくズバズバ言うけど、すべて的を得ているし何よりダメな点の説明が丁寧だったこと。
自分が納得できればどんなにキツく言われたって大丈夫なんです。
自分的にはこの教官に認められてこそ・・・って思いで教習を受けていたので、一番印象にも残っている訳ですね。
反骨精神ってのは大切なんですよ。

そして解散の時。
1か月間通った高崎モータースクールともこれにてお別れです。
さすがに大型免許は取らないと思うので、もうここに来ることはないことでしょう。
ありがとう、さようなら、私の最後の母校・・・。
さ、早く自分のバイク買って忘れないうちに練習を継続しなきゃな!


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