留萌で迎えた朝。
昨日の美しい夕焼けからは想像もつかない分厚い雲で覆われた朝であった。
今日は稚内は晴れ予報。
それを信じて最北目指して出発した。
しかし北へ行けども行けども視界は真っ白なまま。
おいおい、3つの予報サイト全てが晴れマークなのにこの有様は何だよと怒りの感情と、あきらめの感情が入り混じったまま、今更戻れないので予定通りバイクを走らせた。
そしてたどり着いたオトンルイ風力発電所。
ここは去年であの有名な巨大風車が撤去されたはずだったけど、その後延命になったらしく今年もその姿は健在であった。
しかし真っ白な空ではやはり高揚してこないね。
でも今度こそこれで最後かもしれないのでしっかりと目に焼き付けた。
その後徐々に最北が近づくにつれて青空が広がり出した。
どうやらピンポイントで稚内だけが晴れだったようだ。
天気予報は間違ってなかったという事で懺悔の気持ちになりました（笑）。
いつも通り、ノシャップ岬、樺太食堂、そして宗谷岬と楽しんだ後、せっかく晴れてくれたのだからと今回は初めて宗谷丘陵にも向かってみた。そこに広がっていた世界は、なんで今まで行かなかったのかと後悔したほど素晴らしかった。
もちろん白い貝殻の道も走り、大満足で最北を後にしたのである。
樺太食堂の豪華海鮮樺太丼。お高いけど美味なのは確かでこれを食さずに最果てからは帰れない。
バイクでは通算3度目の宗谷岬。
定番だけど外せないスポットだ。
今回のツーリングで初めて足を踏み入れた宗谷丘陵の白い道。
なんで今まで来なかったんだと思うほど素晴らしい世界観でした！
今日はこのまま滝川まで戻る予定。
しかしこの戻り作業が実にしんどいのだ。
1回目の時は札幌まで走り、心が折れかけながら高速道路を走った記憶がある。
2回目の時は雨と強風の中オホーツク海側を紋別まで泣きながら走った。
そして3回目の今回。
もちろん事のついでにエサヌカ線を走り、その後は内陸を通って滝川まで向かったわけだが、やはりその行程は過酷。
体中が痛くて何度も休憩しながら、這う這うの体で滝川のホテルまでたどり着いた時は、バイクから降りた瞬間よろめいてしまうほど。
楽しいばかりではなく、辛いことも多いのが北海道ツーリング。
疲れもピークを迎えた夜であった。
そしてこれが今回道内最後の夜でもある。
