Wonderful Days 2nd season

面白き 事もなき世を 面白く

北海道夏たび鉄たび2019~4日目 札沼線(学園都市線)乗り潰しの旅

宿泊先の札幌で目覚めた私は早朝の街を駅へと向かった。
今日も朝から精力的に活動する。
本日の予定は乗り鉄Day。
これよりほぼ1日中列車に乗りまくることになります。
まず札幌へ向かったのは札沼線に乗るため。
北海道の鉄路に魅せられて旅を繰り返すうちに気づけばJR北海道で未乗の路線というのもだんだん少なくなってきた。
今日はそんな未乗路線の中で札沼線の乗り潰しをしようと考えたのだ。
別名学園都市線、この路線は来年には北海道医療大学から先の区間が廃止されることが決定している。
なくなってしまう前に乗っておきたかったし、直前になって駆け込み需要で混み合う前にってのもある。


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乗り込んだのは6:39発の石狩当別行き。
実は石狩当別で乗り換えをする上で連絡が一番スムーズになるのはこの次の列車である。
ではなぜ一本前にしたかというと、駆け込み需要前とはいえ夏休み期間はきっと混み合う事が予想され、直前の列車で向かったのでは1両編成のキハ40ではもしかしたら座席が埋まっているかもしれないと思ったからだ。
せっかく乗り鉄旅を楽しもうというのに車窓風景が楽しめないのでは意味がないからね・・・。


札幌から先はしばらくは電化区間なので、乗り込んだのは電車の733系だった。
この時間帯にしては多いと思われる6両編成であり、下りの車内はガラガラであった。
札幌方面の上り列車は出勤客でごった返していたので、電化区間においてのこの路線の需要はかなりあるみたいだ。
また車窓風景も都会のそれであり、北海道らしさはあまりない。
本当のお楽しみは石狩当別に着いてからという事か。
そして電車は石狩当別駅へと着いた。
思惑通り乗り換えたキハ40では座席の窓際に座れ、また予想通り直前の列車から乗り換えてきた乗客であっという間に車内は満杯になった。座れないほどではなかったけれど、ロングシートでは乗り鉄旅の楽しさは半減してしまうからね。


石狩当別から北海道医療大学を過ぎると一気に田舎の風景へと変貌する札沼線
年季が入った、というより崩壊寸前の駅舎ばかりの無人駅を次々と通過し、列車は石狩月形駅へと滑りこんだ。
ここでしばらくの停車時間があるので、ほぼ全員乗り鉄目的で乗っていたであろう乗客たちは次々と下車して各々散策へと向かった。
私ももちろん降車、我が町ご当地入場券などを窓口に求めた。


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この駅は札沼線の非電化区間の中では中心的な駅と思われる様な設備であり、終日社員配置駅でもある。
しかしそんな駅も路線が廃止されればなくなってしまうわけだ。
そう考えると今の賑わいが逆に寂しく思えてしまうのであった・・・。


石狩月形の次の駅は有名な秘境駅豊ヶ岡駅だ。
この駅に入線する列車を路線橋から撮った写真は有名であり、今日も撮影者はいるのかな?とのぞき込んだが意外にもなし。
その訳は、駅のホームに3名の撮り鉄がいたからかもしれない。
あれでは雰囲気ぶち壊しだからね。
確かに路線橋は金網が貼ってあるけど、それを嫌ってホームで撮るのか・・・。
派手に注意喚起のタイフォン連発されていましたよ。マナーを守って撮影してほしいな。


その後列車は夏空広がる北海道をひた走った。
そしてあっという間に終着の新十津川駅へと着いてしまった。
駅には多くの鉄道ファンや地元の方々が出迎えてくれた。
地元の人はともかく、明らかな鉄道ファンたちは列車じゃなくて車でここに来て待っていたのだろうか。
確かに写真を撮ろうと思ったらこの1本しかないからそれしかないものね。


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ここから先は列車移動はできないので、バスに乗って滝川へ向かうか、折り返し乗ってきた列車に乗って札幌に行くかしかない。
私は後者。
30分ほど間隔があったので、おそらくは二度と訪れることのない駅、駅前に広がる新十津川の町を散策した。


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ラストランは来年のゴールデンウィークか。
きっとこの分なら物凄い混み合うのだろうな。
比較的平和な今のうちに来れて良かったよ。
だけどなくしてしまうのが惜しいくらい、地元の人には愛されている駅なんだなってのがすぐに雰囲気でわかりましたね。


駅前にはこんな自動販売機があった。


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デザインがキハ40。いいなぁ、こういうセンス好きだなぁ。
町全体で札沼線を最後まで盛り上げようってのが伝わって来るね。
ほんと、来れて良かったなぁ・・・。


折り返し札幌へと戻る列車はAM10:00発。
これが有名な「日本一早い終電」だ。


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ダイヤ改正前は9時台だったというのだから驚く。
ちなみに折り返しに乗ったのはほとんどがここまでやって来た乗客たちばかりだった。
やっぱね、バスで戻るより往復で楽しみたいものね、乗り鉄
新十津川駅を出る日本一早い終電は、地元の人々がお見送りにやってくる。
近くの幼稚園児たちが見送ってくれることでも有名だけど今日はいなかったね。
若干寂しいお見送りシーンとなりました。


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さようなら新十津川
二度とこない駅よ・・・。
今日見た車窓風景、降り立った駅の雰囲気を心に刻んで私の旅路は続く。
札幌に戻った後、午後はスーパーおおぞらに乗って釧路まで乗り鉄旅はまだまだ先が長いのであった。