宿泊先の東室蘭より長万部行きの普通列車に乗車した。
本日はもう一度室蘭本線で四季島を撮ろうと考えた。
ただその撮影先をどこにするかはなかなか決まらなかった。
本日、朝の室蘭はドン曇り。
テレビの天気予報でも道南は終日曇りマークだけであり、なかなかモチベーションのあがらない朝であった。
それでも一縷の望みを託して、行ってみたかった場所へ行くことにした。
降り立ったのは大岸駅。
大岸と言えばトンネル飛び出しの有名撮影ポイントがあるけどあれば下りの撮影地。
今日の四季島は上りなので別の場所で撮ることになる。トンネル飛び出しポイントからさらに先へと歩を進めた。
トンネルを抜けるとすぐにカムイチャシ史跡公園という場所へとたどり着いた。
ここが今朝の撮影ポイントだ。
たどり着くころには期待通り青空がのぞき始めていたのでテンションも上がってきた!
カムイチャシと言えば、かつて寝台特急3兄弟の撮影で賑わった場所。
展望台へと続く階段から見下ろして撮った写真はよく見る。
ただあれも下りの撮影なので、四季島は反対側で撮ることになる。
階段を上まで登ると展望スペースがあり、どこからでも眼下に線路を見渡すことができるキャパの広い撮影地だった。
私は展望台に登って俯瞰撮影。
先着の同業者さんもそこで撮っていた。
まずやってきたのはスーパー北斗。
キハ261系スーパー北斗@カムイチャシ俯瞰 posted by (C)Tylor
α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD 室蘭本線/大岸-礼文
広大な北海道らしい風景の中を走る列車は絵になる。
ちなみにこの列車の真横くらいの位置が、例のトンネル飛び出しの撮影ポイントなのだけど今日は誰もいないようだ。
というより、肉眼で見ても相当草が生い茂っているようで、今ではほとんど撮影者は来てないみたいだね。
まぁ撮るもの、なくなっちゃったからね・・・。
この後上り側は凪の時間帯に入ってしまったので、せっかくだから下りのアングルでも撮っておくことにした。
たしか貨物もそろそろやってくる時間だと思ったし。
キハ261系スーパー北斗@礼文~大岸 posted by (C)Tylor
α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD 室蘭本線/礼文-大岸
こちらでもスーパー北斗から。
置き換えが進んで、ほとんどが白いキハ261系になっているみたいですね。
こちらの撮影スペースも長い階段に一列に並べば相当収容できるけれど、今となってはもうそんなに撮影者が集う事もなかろう。
寂しい話だ・・・。
っと、貨物、貨物・・・おや?
3097レ トップナンバー DF200-1+コキ@礼文~大岸 posted by (C)Tylor
α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD 室蘭本線/礼文-大岸
おお、DF200-1、トップナンバーじゃありませんか!
赤熊のトップナンバーは初めての遭遇。
赤スカで良かったですね、と同業者さんと話していたけど、それもまさかトップナンバーだったとは。
これは今日は良い一日になりそうだ。
再び上り側へと戻る。
こちらは足場が点在するので、別アングルからも撮ってみた。
キハ261系スーパー北斗@大岸~礼文 posted by (C)Tylor
α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD 室蘭本線/大岸-礼文
この位置から撮るとバリ順となる。
四季島狙いで総勢5人の撮影者が集まっていたけど、一人はバリ順狙いでこのアングルに陣取っていた。
線路脇がもう少しスッキリしていたらいいんだけど、時期的に仕方がないですね。
ただいつか四季島をこっちから撮る機会もあるかもしれないし、後学のためにも1枚残しておいて良かったと思う。
そして四季島がやってくる時間になった。
空の雲は拡散し、真夏の太陽が照っていてくれる最高の条件下だった。
ワンチャンに賭けてここにやってきて本当に良かったと思う。
遠くからゆっくり、ゆっくりと近づく四季島。
どこで切り取るかは人それぞれ。
私はこの位置まで引き付けました。
TRAIN SUITE 四季島@カムイチャシ俯瞰 posted by (C)Tylor
α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD 室蘭本線/大岸-礼文
陽射しが当たるのは海側および正面のみ。
だけどドン曇りよりメリハリある絵になるからこれでいい。
やっぱり北海道で四季島を撮るなら、こういう北海道らしい写真を撮りたいものですよね。
昨年のエントモ岬に続いて良いポイントで撮れたと思います。
さ、撮るもの撮ったし帰りのバスの時間があるので撤収しましょ、と片付けていたら、一番最初にここの場所にいた同業者さんが「あと1本貨物があるから撮って行ったらどうですか?時間は間に合うし駅まで車で送りますよ」と申し出てくれた。
そんな大変ありがたいお誘いに感激し、お言葉に甘えて居残ること決定。
同じ趣味を持つ人から頂けるご厚意、こういうのが決して忘れない大切な思い出になるんですよね。
北海道で鉄道撮影をしているとこういう機会は本当に多いんだ。
いろんな人もいるけど、やっぱり基本鉄ちゃんは優しい!
さぁ、締めの1本キッチリ行きましょう。今度は車両メインでS字を際立たせて縦位置で撮ろうかな[E:#x266A]
来た来た、おお、フルコンや!
3084レ 赤熊重連!DF200-107+詳細不明+コキ@カムイチャシ俯瞰 posted by (C)Tylor
α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD 室蘭本線/大岸-礼文
締めに相応しい見事な編成美って思っていたら私以上に同業者さんが興奮していた。
何かと思ったら、なんとDF200が重連になっているじゃないですか!
これはまさに僥倖。時たまあるらしいけれど、少なくとも私は初めて見た。
さっきのトップナンバーといい、今日は赤熊のレアモノにご縁があったようだ。
あの時誘っていただけなければミスミス逃していたであろう。
返す返す、本当にありがとうございました!
四季島だけでなく思わぬ副産物も得たこの日は、今回の旅路で一番の思い出となったのは間違いありません。
出会いに、巡り合わせに、感謝。